L change the World

L change the World


私はLですから

『L change the World』/M/集英社
前回の小説が本格推理っぽかったのに、うってかわったドタバタ喜劇(サスペンス・アクションと言うべき?)だなあと思ったら、映画のノベライズなんですね。事前にあらすじをバラして大丈夫なのかな。脚本をまるごと新聞広告に載っけてた映画も以前にあったけれど。
作者の「M」はメロのことかと思ったらそういうわけでもないらしい。映画版ではメロはいないことになってるんでしょうか(ちゃんと観ていないので)。
ストーリーは映画としては楽しそうだけれど、みんな猿芝居にだまされすぎだ。特に大統領。ミニスカートのナイフ使いの女なども、映像ならともかく文字で読むとつらいものがある。
Lが正義の人みたいに描かれているので、前回の映画で「ライトが犯罪者を殺してくれて溜飲が下がった」なんて言ってた人々はどう思うのだろう。筋金入りの月ファンは、L主演の映画は観に行かないとしても。原作のLは法の下の正義なんて考えてないと思うな。
Lがライトの形見を身につけたりして気持ち悪い、と思ってしまってごめんなさい。ホロリとすべきところなんでしょうが…。原作のセリフを引用してる箇所では笑わなきゃいけないのかなと思ったり。大勢にうけなきゃいけない映画は大変ですね。
Lが、ワタリが死んだのは自分のせいだと言ってくれて安堵しました。原作ではありえないセリフなので。あ、内容について言えば、人類を半分に減らすくらいでは甘いと思う。せめて6分の1に…(こんな殺され方は嫌だが)